プログラミング言語について

プログラミング言語は昔から好きだった。

今からずいぶん前の高校生の時にシャープのポケットコンピューター(今の若い人達は知らないだろうが)を買ってBASICを覚えた。しばらくして、Z80マシン語を覚えた。メモリ空間とか、なんとなくわかった気になっていた。大学に入るころに、PC-98Microsoft Cを覚えた。ポインタが出てくるのでメモリ空間に対する認識も深まった。C-Magazineを読んで、ソートアルゴリズムとか、再起呼び出しとかも覚えた。必要に応じてFORTRANも読んだ。大学にあった計算ライブラリがFORTRANだったので。

いずれの言語もプログラムを作って思うように動いてくれると楽しい。小さな喜びがある。実行すれば思うように動作するにしても、そうでないにしても、すぐに結果が出るのが楽しい。

だが、ハードウエアの技術者になりたいと漠然と思っていたので、これらの言語はツールなり自分のスキルとして使いたいと考えていて、プログラマーになろうという思いは当時からなかった。

その通りというか、社会人になってGP-IBでBASICからHP社の計測機器を制御したり、大きな測定器を制御したりするのに役に立った。データ整理も学生の時にIgor Proというものを使っていたがそこでもマクロを走らせていた。社会人になるとExcelを使わざるを得なくなりVBAを走らせるようになった。C++も少しかじった。

データ処理にはPerlを使うようになった。文字列を操作するとか、ファイルを開いて文字列を抜き出して数値を抽出して、それをグラフ化するといったテキスト処理にはC言語は面倒なのにたいして、Perlはお気軽・お手軽にできる。Perlに比べればC言語は記述に厳密さが必要だが、Perlのお気軽さが私のようなツールなり手段としてプログラミング言語を使うものにとってはうれしい限りであった。

Verilogも使うようになった。S/WとH/Wの間をうまくつないでいて、使っていて楽しい言語だとおもう。これが、言語が仕事に厳密につながった少ないケースだった。

 

いろいろ言語を扱ってきたが、ここにきてPythonに手を出してみようかと思い、Anaconda、Jupiter Notebookをインストールした。動機はコロナ対策で自宅にいる時間が増えたことと、少し画像処理を覚えたくて。

Pythonは行列演算が強い、画像処理が強い。ライブラリが強い。気楽に使える。Web上にサンプルもたくさんある。良い解説も多い。

いい時代になったと思う。